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1958年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。ディズニーの特別奨学金でカリフォルニア芸術大学に入学、1979年にアニメーターとしてディズニーに入社する。短編アニメ『ヴィンセント』(82)で監督デビューを果たした後に退社し、『ピーウィーの大冒険』(85)で初めて長編映画の監督を務める。
1989年、『バットマン』が世界的大ヒットを記録、それまでのヒーローものとは一線を画す独自の世界観が高く評価される。続く『シザーハンズ』(90)では、ダークファンタジーと切ないラブストーリーを一体化させ、広く女性ファンも獲得する。その後も、英国アカデミー賞にノミネートされた感動作『ビッグ・フィッシュ』(03)、日本でも大ヒットを記録したコメディ『チャーリーとチョコレート工場』(05)、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたサスペンス『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、おとぎ話の世界を実写化した『アリス・イン・ワンダーランド』(10)など、多彩なジャンルを“バートン・ワールド”に塗り替え、唯一無二の映像作家として広く愛されている。
その他の主な作品は、『エド・ウッド』(94)、『スリーピー・ホロウ』(99)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ダーク・シャドウ』(12)、アニメ『フランケンウィニー』(12)など。
映画以外にも様々な芸術活動で特異な才能を発揮、2009年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)が、スケッチからデッサンや写真、映画製作用のキャラクター模型などを集めた「TimBurton展」を開催。MoMA歴代3位の入場者数を記録し、パリ、トロントなど世界5都市を巡る。その後、展示形態をテーマ毎に変えて新たに150点の作品を加えた「ティム・バートンの世界」が、2014年3月にチェコ、11月より東京で開催されて大成功を収め、2015年2月より大阪にも登場する。
1927年、アメリカ、テネシー州ナッシュビル生まれ。幼い頃から絵を描くのが好きで、1950年代半ばにはサンフランシスコのノースビーチ野外展示会に、大きな目をした子供たちの絵を並べる。そこでウォルター・キーンと出会い、結婚する。ウォルターはマーガレットの絵を、ビートニククラブ〈TheHungryi〉の客席で売るようになる。ある時、夫が作者は自分だと偽っていることに気付いたマーガレットは激怒するが、「人は画家本人と話していると、その作品を一層買いたくなる」と釈明され、更にすでにに購入した客が作者は別人だと知れば訴訟問題になると脅されて、夫の言いなりになってしまう。1960年代初めには、マーガレットが手掛けたポスターやポストカードは、ウォルターの名前でミリオンセラーとなり、ナタリー・ウッド、ジョン・クロフォード、ジェリー・ルイス、キム・ノヴァクら著名人が競って原画を買い求める。キーン夫妻は富を手に入れ、豪邸では毎日パーティが行われたが、マーガレットは誰にも会わず、1日16時間絵を描き続けた。結婚10年目についに離婚、マーガレットは1970年にはすべてを公表する。その後、反撃に出たウォルターを訴える。裁判の顛末は、法廷でキャンバスと絵の具が用意され、裁判官の目の前で実際に〈ビッグ・アイズ〉を描かせるという前代未聞の方法がとられた。裁判は勝訴。しかしウォルターから賠償金を支払われることはなかった。現在87歳を迎えたマーガレットは、北カリフォルニアのナパのワイン畑にある一軒家で毎日のように絵を描き、取材に答えて「この子供たちは、私が絵という方法以外で表せない私自身の深い感情そのもの」だと語っている。彼女の絵は世界中の人々から愛され、ブライス人形やアニメ「パワーパフガールズ」、現代の芸術家たちにも影響を与えた。
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